ウォーターロジックの創業から、
UV(紫外線)を利用した「ファイヤーウォール®」技術の
開発の経緯など、
詳しく紹介しております。
Waterlogicの日本市場へのあらたな挑戦には、しかしながら以前にも増して、厳しいビジネス環境が待ち受けていました。震災後、まだ1年しかたっておらず、その間に競合となる宅配水ボトルの需要は一段と伸びていたからです。水道直結型POU浄水器にとっては、その状況は強い向かい風でした。
ただ、2012年初頭、それ以前と大きく異なる点は、Waterlogicがファイヤーウォール® 技術を既に完成させていたことでした。そして、初期のEdge、Cube、TAPなどの家庭向けファイヤーウォール® 搭載製品のラインナップが整っていたことです。
Waterlogicの日本市場参入へのあらたな挑戦と覚悟を確認したFBP(フォーカス・ビジネスプロデュース)社長の大石が最初に取った行動は、このあらたなファイヤーウォール® 技術をある方に見ていただき、評価をいただくことでした。その方とは、株式会社ウォーターエージェンシー水とくらしの事業部・事業部長で、浄水器協会の副会長を兼任されていた田中事業部長(当時)でした。
FBPの大石が、田中事業部長とはじめて出会ったのは、2008年頃に遡ります。ちょうど、日本市場の調査が終わり、具体的に提携候補先へのアプローチを開始した折で、宅配水事業に参入されているある大手企業からのご紹介でした。
当時のWaterlogicにはまだ商業用の大型の浄水サーバーしかなく、UV(紫外線)除菌機能を持ってはいましたが、ファイヤーウォール® とは異なる汎用の技術で、田中事業部長からは、技術的にも、サイズ的にも魅力が乏しく、日本市場には合わないのではないか、という厳しいご指摘を受けていました。
一方で、日本の浄水器市場にまじめに参入しようと意気込むWaterlogicの姿勢に対しては、快く思っていただき、その後も多くの場面でご指導、ご助言をいただいくのみならず、FBP 本来の仕事である新規事業開発の関連でプロジェクトに参画させていただくなど、同社を退職された現在も、Waterlogicの技術顧問という形で、益々ご尽力いただいています。
さて、こうしてファイヤーウォール® 技術の評価をお願いすべく、久しぶりに田中事業部長にコンタクトするところから、日本市場参入の第2 章がスタートします。